こぎん刺しとは / ヒシコギントの商品作り
「こぎん刺し」は青森県津軽地方に伝わる刺し子技法で、藍で染めた麻の野良着を保温・補強する為に木綿糸で刺繍を施したことが始まりといわれています。
青森の南部地方に伝わる「菱刺し」が2・4・6の偶数目で図案が作成されるのに対し、「こぎん刺し」は1・3・5の奇数目で図案が作成されます。
表と裏とに渡る糸目が、それぞれに反転した幾何学模様として対をなす、そのシンプルな美しさが今日まで多くの人々を魅了しています。
こぎん刺しについての詳しい解説が、「弘前 しまや」さんのサイトや「koginbank」さんのサイトに掲載されています。
そちらもぜひ御覧ください。
こぎん刺しの基礎知識 – 弘前 しまや
https://shimaya.info/about-kogin/about-kogin01.html
こぎん刺しと菱刺し – koginbank
https://koginbank.com/about/about01/
ヒシコギントで製作しているほとんどの商品は、「実際にこぎん刺しを作成し、糸目の風合いまで忠実にプリントする」ことをコンセプトに製作しています。
製作工程としては、
①図案を作成する
②こぎん刺しの作品を作る
③版下データを作成する
という流れで作業をしています。
版下は、スキャンしたこぎん刺し作品の画像を「ハーフトーン(網掛け)処理」することによって、単色印刷でも糸の立体感が出るように工夫しています。
もともとこぎん刺しは「作業着」に施された刺し子技法です。作業着、つまり普段着として気兼ねなく着られるTシャツやパーカーにこぎん刺しのデザインを取り入れたい、そして、身近にいつも楽しむものだからこそ、出来うる限り「本当のこぎん刺しの風合い」が再現されたものにしたい、そういうコンセプトからヒシコギントはスタートしました。
これからも、こぎん刺しの伝統や美しさを伝える、様々な商品をお届けいたします。ぜひご一緒にこぎん刺しを楽しんでいただければと思います!